剛柔一体 その2

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<外柔内剛>の反対もある。

<内柔外剛>の代表は八極拳という武術。

太極拳に比べると、日本ではマイナーな武術である。

しかし、かなり歴史のある、そして激しい動きをする武術だ。

大学時代、留学していた河北大学の武術クラブで少し教わっていた。

本気でやれば一撃で人を死に至らしめることも容易な技を持つ。

治療家の間では、<鬼手仏心>という言葉がある。

治療に置き換えるならば、<内柔外剛>はこれに近い概念かもしれない。

ところで、<柔能く剛を制す>という言葉はよく知られているが

<剛能く柔を断つ>というのはあまり言われない。

どちらも大事である。

しかし面白いのは、一つ目の<柔能く剛を制す>

中国古代の兵法書『三略』が出典であるが

本来の意味は「柔らかくしなやかなものが剛を制する」という意味ではないようだ。

曰く「弱いものでもやり方によっては勝つことができる」という意味。

『三略』には<剛能く柔を断つ>という語は出てきていない。

後世になって、剛柔のバランスを考えて言われるようになってきた。

故に出典がはっきりしない。

どうやら明治時代になって講道館柔道を創始した嘉納治五郎氏によって言われたものらしい。

いずれにしても、剛柔のバランス=陰陽のバランスが重要である。


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剛柔一体

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治療の後、患者さんに養生指導をする。

主に飲食と運動。

人間という生き物は現金な生き物である。

簡単にできることはすぐやるが

しんどいことはなかなかやらないのが常である。

「体にいいからこんな物を食べなさい」 というようなのは実行する。

しかし、「運動しましょう」なんてのはなかなか実行できない。

治療に来るたびにしつこく言う。

でも怒ったりはしない。

怒るのは簡単だが。

怒って言って、やってくれるならばいくらでも怒るけど。

怒ったところで良い結果が得られるわけでもない。

中国武術に<外柔内剛>という概念がある。

一見して、体の動きは非常に柔らかい。

しかし、その<芯>には剛強なるものを秘めている。

代表的なのは太極拳の源流である<陳氏太極拳>。

剛と柔のバランスがとれているということは

つまり陰陽のバランスがとれているということである。

患者さんへの指導もこの<外柔内剛>であることを心掛けている。

口調は柔らかく、でも己の信念は決して曲げない。


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鎮痛

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診療終了後に急患あり。

昨日、右手の環指側副靭帯損傷(断裂)に対して靭帯接合OPE。

術後の痛みが取れず、右手全体がしびれているという。

ロキソニンを服用しても効かず、痛むらしい。

右手の<外関>と<合谷>というツボに顕著な熱感。

ステンレス製の古代鍼をかざす。

即座に手全体の痺れが緩解。

<百会右>と<右足臨泣>というツボに15分置鍼。

抜鍼後、PS(ペインスケール=痛みの程度)が10⇒5へ変化。

ロキソニンよりは効いたようだ。


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