剛柔一体

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治療の後、患者さんに養生指導をする。

主に飲食と運動。

人間という生き物は現金な生き物である。

簡単にできることはすぐやるが

しんどいことはなかなかやらないのが常である。

「体にいいからこんな物を食べなさい」 というようなのは実行する。

しかし、「運動しましょう」なんてのはなかなか実行できない。

治療に来るたびにしつこく言う。

でも怒ったりはしない。

怒るのは簡単だが。

怒って言って、やってくれるならばいくらでも怒るけど。

怒ったところで良い結果が得られるわけでもない。

中国武術に<外柔内剛>という概念がある。

一見して、体の動きは非常に柔らかい。

しかし、その<芯>には剛強なるものを秘めている。

代表的なのは太極拳の源流である<陳氏太極拳>。

剛と柔のバランスがとれているということは

つまり陰陽のバランスがとれているということである。

患者さんへの指導もこの<外柔内剛>であることを心掛けている。

口調は柔らかく、でも己の信念は決して曲げない。


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rogo_yoko

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