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人間は、自然界との関わりあいを無視できません。
気候の変化などに対して、自分たちの環境や食生活をあわせ、
自然と共存していくことが大切であり、
自然と自分とのバランスが崩れたときに病気になると考えることができます。
気候や気象の変化が身体に影響するので、
季節や時間によって起こりやすい症状も異なりますし、
住んでいる地域によっても大きく違います。
これが三因制宜のうちの因時制宜(時間や季節によって対処が異なる)と
因地制宜(地域によって対処が異なる)です。
そして、こういった自然と人や動物が密接に関わるという考え方の
根底にあるのが天人相応思想(または天人合一思想)です。
天の気が狂えば、そこに住む人間の気も乱れます。
異常気象などがある時は、人体のリズムも乱れやすいのです。
この考え方を更に具体的に発展させた(と思われる)のが天地人三才思想です。
と思われる、と書いたのは文献などの記録上、
どちらの考え方が先に生まれたのか不明だからです。
でも考え方の内容から言って、天人相応思想(天人合一思想)の方が先のような気がします。
天地人三才思想とは、天・地・人の3つがそれぞれ影響しあうというものです。
例えば、先程から説明する通り、天の気が乱れれば人の気も乱れます。
(異常気象→人の身体に影響)
そして、天の気の乱れが地の気の乱れに影響することもあります。
(異常気象→地震)
更に、人の気が乱れて、それが天地の気の乱れにつながることもあり得るという考え。
これは、政治などの社会情勢の乱れが天変地異につながるという考えです。
ここまでくるとオカルトに近いものがありますが、
私はこの考え方は大切なものであると思います。
この考え方が正しいか否かではなく、政治的な指導者は、
こういう考え方を持つことで自然に対して畏敬の念を持ち、
常に謙虚に己を律するべきであるからです。
長くなりましたが、この天人相応、天人合一、天地人三才思想は
東洋医学の根底にある大事な考え方ですので、
やはり今回のテレビでも触れてほしかった内容です。
でも、ちょっと難しいかな・・・。