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さて、「AIによる診断」の話。
現代医学では近い将来に実用されるであろうが
果たして、東洋医学では用いられることはあるのだろうか?
現代医学と同じく、患者さんのプロフィールなどのデータを入力していく。
様々な東洋医学に基づいた所見データから、
AIに配穴(どのツボに鍼または灸を施すか)してもらう。
或いは漢方薬を処方してもらう。
そんな未来があるかもしれない。
以前、鍼の師匠・藤本蓮風先生が
東北大学大学院医学系研究科の医学博士である関隆志先生と対談されたときに、
こんな話をされていたのが印象的だった。
例えば、あるツボに鍼をすると、血圧など一定の変化が起きるが
同じツボに超音波を照射すると、鍼を刺すのと同じ変化をもたらすことができる。
そんな研究をしていると話されていた。
そして、鍼灸師が患者さんの身体に手を当てて身体の状態を把握する体表観察、
これをロボットで再現できないか?と考えているなどと言う話だった。
これに対して師匠が「実現できそうですか?」と問いかけると
関先生は一言、「いやぁ、難しそうですねぇ・・・」と仰っていた。
我々は、直に患者さんの身体に触れて、そして鍼を施していく。
こればかりは外科医の手術と同じ、
いやそれ以上に機械には真似しがたい技であろうと思う。
AIに様々な症状や患者のプロフィールを入力して
状態を判断させるところまでは良いとしても
最後の<詰め>ともいうべき「じゃぁ、どう施術するか?」という
この部分に関しては、まだまだAIの介入する余地は無かろうと思う。
否、それ以前に我々術者が日々精進して、
AIには為し得ない、唯一無二の技としなければならないように思う。
人を癒やすのは、あくまで人だ。
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