PHN

去年、開業してからこの1年間で帯状疱疹を3例ほど治療した。

1例は抗ウイルス薬を飲まずに、鍼で治癒せしめた。

他の2例は、抗ウイルス薬を服用しているにもかかわらず

痛みがとれず、止痛薬を服用するも痛みがきついという症例だった。

これら2例も数回の鍼治療で快癒に至った。

帯状疱疹が重篤な場合や、高齢者が発症した場合に

皮膚の発疹がなくなってもきつい痛みが長期間残る症状を

帯状疱疹後神経痛(PHN)と言う。

PHNはpost-herpetic neuralgia(ヘルペス後神経痛)の略である。

症状としては

  • 刺すような痛みが一定の時間で繰り返す

  • 痛みの性質はヒリヒリ・チカチカ・ズキズキ

  • 締めつけられるような痛み

  • 腫れたような感じや重たい感じ

  • 持続的な焼けるような痛み

  • 電気が走るような痛み

  • 少し触れただけでも痛みとして感じる(アロディニア)

  • 皮膚に触れた感覚や、熱いもの・冷たいものに触れた時の感覚の異常

  • などが挙げられる。

    西洋医学では、痛みの原因を取り除く術がなく

    痛みの緩和を主目的とした治療が行われる。

    曰く、神経ブロック注射や止痛薬の服用である。

    場合によっては抗うつ薬や抗てんかん薬が処方されることもあるそうな。

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