治療院にある水槽。
写真じゃわからないけれど、ヌマエビが大繁殖。
今日はそんな子沢山な劉勝の話。
前回、北辰会方式で使う古代鍼の話をしました。
この古代鍼が出土した西漢墓(満城漢墓)に眠っていた劉勝という人。
鍼が副葬品になっていたぐらいだから、医療に関係がある人かと思って調べたら
なんだかとんでもない王様だったようです。
劉勝(諡号は靖王)
生年不詳。前漢の皇族で紀元前154年に父から中山王に封ぜられる。
お酒大好き、女大好きな王様だったらしく
王妃以外にもたくさんの女性を妻妾としたようで
子供はなんと50人以上、孫は120人を超えたとか。
ちなみに日本でも有名な『三国志』に出てくる劉備玄徳もこの劉勝の末裔の一人です。
そんな劉勝さん、ある時、真面目なお兄さんから怒られます。
「王様なのにそんなに毎日のようにどんちゃん騒ぎして王様の役目を果たしていない」
「そんなことで王様と言えるのか!? 改めろ!!」と言われましたが
全く言うこと聞かず、聞く耳持たず、それどころか反論します。
「兄ちゃんは毎日のように盗賊捕まえて処刑して楽しいの?」
「法律を厳しくして、自分もあくせく働いて無理して、何が楽しいの??」
「俺たち王様だぜ! 楽しまなくてどうすんだよー!!」と。
そんな堕落した王様ですが、なんと在位42年。
42年間もこんな王様が治めてる国、どんなだったんでしょうか?
そんな王様でも、亡くなった後は大きなお墓を作ってもらえて
超高級な服を着せられて埋葬されていたそうです。
病気で亡くなったようですが、かなり乱れた生活を送っていたのですから
身体はだいぶ傷んでいたんでしょう。
もしかしたら晩年は身体の不調で随分と苦しんだのかもしれません。
鍼が副葬品として一緒に埋葬されていたのは、そんな理由からかもしれません。
死後の世界でも病の苦しみから解放されるように・・・と。
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