医療の専門分化 その2

KIMG20160606-12

医療の専門分化が進むことによって、より高度で適切な治療が受けられるようになる。

というのが、専門分化のメリットなのだが
たしかに一面的には間違っていない。
しかし、弊害も少なくないようだ。
2年以上がん治療放置=リンパ節に転移―新潟県立中央病院
(2015年5月22日時事通信)
新潟県立中央病院は22日、食道がんと診断した80代男性患者の治療が

約2年5カ月間放置されていたと発表した。

この間、男性の食道がんはステージ1から2に進行し、リンパ節にも転移したという。
男性は4月に再入院し治療を受けている。
男性は2012年10月、下咽頭がん治療のため同病院耳鼻咽喉科に入院。
同月、内科で内視鏡検査し食道でもがんが発見された。
下咽頭がんの治療を受け同年12月に退院したが、
食道がんについては耳鼻咽喉科、内科いずれの医師も他科で

治療が行われると思い込み放置していたという。

今年3月下旬に下咽頭がんの経過観察でコンピューター断層撮影(CT)検査を行った際、

食道がんが未治療であると発覚。

同病院は原因について

「内科医による主治医(耳鼻咽喉科)への内視鏡検査結果の報告が不十分だった」としている。



腫瘍見逃し患者死亡 岐阜・大垣市民病院
(2015年5月25日共同通信)
岐阜県の大垣市民病院は22日、2012年に入院した70代女性のエコー検査で
膵臓(すいぞう)に腫瘍が見つかっていたにもかかわらず、

医師らの連絡不足などで放置する医療ミスがあったと発表した。

女性は昨年8月、膵臓がんで死亡した。
同病院によると、昨年4月、女性が腹部に痛みを訴え来院し検査を受けた。
膵臓に縦7センチ、横3・5センチ大の腫瘍が見つかり、末期がんと診断された。
医師が、12年の入院で受けたエコー検査の結果を確認すると、画像に腫瘍があった。
女性は当時、複数科で治療を受けており、結果が担当医に伝わらず、

担当医も画像を確認しなかったとみられる。

病院はミスを認め遺族に謝罪、550万円の賠償金を支払う。
同病院の副院長は「患者とご家族に迷惑をかけたことを深くおわびする」と謝罪した。



誤解しないでいただきたいのは、現代医学だからミスが起きた、という事ではない。

これは、西洋医学だとか、東洋医学だとかの問題ではない。

医師の勝手な思い込みや、連絡・連携の問題である。

故に問題の根っこは、東西医学の種類ではなく

現代日本における医療行政の在り方にある。

まずこれを正さねばならない。





健康と医療 ブログランキングへ

⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑


よろしければバナーのクリックをお願いします。
ランキングが上がると院長のやる気も上がります。
真の東洋医学・伝統鍼灸の普及にご協力お願いします。



当院のホームページも是非ご覧ください。


⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ 
⇓ ⇓


rogo_yoko

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA