道はひとつじゃない

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22日(日)に、(一社)北辰会スタンダードコース東京会場の勉強会に行ってきました。

今回、午前中の腹診の実技練習で、とても勉強になりました。

中級・上級班グループだったので、みんなある程度は臨床をやっていたり

北辰会におけるキャリアも短くない先生ばかり。

モデル患者のお腹を触り、それぞれが注目するツボを上げていきます。

それについて講師の先生がコメントをくれるわけですが

同じ「北辰会方式」で学んでいても、見解が必ずしも一致するわけではありません。

この不一致のために、鍼灸の学問としての正確性というか、再現性が疑われたりします。

ですが、よく考えてみてください。

患者さんの身体がそれぞれに違うように、診る術者も違います。

ある程度同じように触って、同じように診ましょうという練習を日々重ねているわけですが

それを完全に同一にはできるわけがありません。

じゃーダメじゃん! と思われる方もいるでしょう。

しかし!

患者さんの治し方は、実はひとつではないんです。

術者が注目するポイントが違い、異なったアプローチで施術しても

治ることがあります。(もちろん全く的外れな治療は論外)

これは登山に例えることができます。

山頂を目指すのに、ルートはひとつではありません。

いろんなルートがあるわけで。

「でも、最短・最速のルートはひとつでしょ!」と反論される方もいるでしょう。

いいえ、そんなことはありません。

なぜなら、治療する術者が違うように登る人もまたそれぞれ違うからです。

筋力のある人なら岩壁をよじ登るルートが最も速いかもしれません。

岩壁は登れないけど歩くのが速い人なら別のルートのほうが良いでしょう。

体力のない人なら、遠回りでもなだらかなルートを選んだ方が良いわけです。

鍼灸治療においても、術者の持つ技術と感性が最大限に奏功すれば良いわけです。

しかし、そこには確固たる土台というか、しっかりとした共通普遍の理論や見解が

存在することが大前提ではありますが。

それを学びあい、確認するために、勉強会を始めとした日々の努力は絶対不可欠なのです。

日々臨床、日々研鑽。





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rogo_yoko

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