~伝統医学と民間療法の違い~
自然の草木から採った葉や根を使ったいわゆる「生薬」を使えば
あたかも伝統医学、漢方医学であるかのように感じられる。
しかし、民間療法と伝統医学には明確な線引きがある。
民間療法は、日本各地はもちろん、世界中のいたる所にある。
曰く「この木の根を煎じて飲んだら下痢が治まった」とか
「怪我した時には、この木の葉を貼ると治りが早い」などというものである。
長い歴史の中で、多くの人が実際に生薬を食べたり飲んだりして試した経験から
導き出されたものが民間療法であり、その経験の蓄積から伝統医学もまた生まれている。
しかし、進歩・発展していく中で、理論体系が構築され伝統医学へと昇華していく。
「医学」というからには、一定の理論に基づいて体系化された学問でなくてはならないからだ。
それは西洋も東洋も同じである。
民間療法とは体系化された学問ではないということ。
どんなに歴史が古くても、どんなに治療効果があっても、である。
薬に限らず鍼もまた然り。
鍼を刺す治療を行っていても、ちゃんとした診断や診察を踏まえていなければ
それは東洋医学・伝統医学の治療とは言えない。
「この病気にはこのツボを使えばよい」というような治療は医学とは言えない。
誤解しないでいただきたいのは、民間療法の存在を否定するものではないという事。
前述のとおり、伝統医学もまたそこから生まれて医学へと昇華したのである。
大事なのは、民間療法と伝統医学の「違い」を知ってほしいという事。
そして、鍼灸師や医師は、理論も学問もなく鍼や漢方薬を使って
患者さんに「効かない治療」をして東洋医学を貶めないでほしい。
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