日本語は表現が豊かである。
「見る」という言葉をとってみても
観る・診る・視る・看る・・・
他の言語でも多少のヴァリエーションはあるだろうが
日本語ほどではない。
また、同じ見る動作でも少し表現を変えると
見つめる・見出す・瞠る・見初める・見惚れる・看取る・見つける・見下す、等々。
それぞれ微妙なニュアンスの違いがあって面白い。
外国の人が、最も習得が難しいのは日本語だというのも頷ける。
ところで、東洋医学の診察法である四診の中に「望診」というものがある。
いわゆる視診、見て診察することを指すが
単に観察するのではなく、まさに「望む」のである。
一点を見るのではなく、全体を見る。
もちろん、顔の目の下の部位が赤くて・・・というように部分的な観察もするが、
患者さんが治療院に入ってきた瞬間から望診は始まる。
表情、しぐさ、歩き方、姿勢など、ひとつに集中することなく全体を診る。
そこには様々な「見る」が含まれている。
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