症状と原因を結び付ける

IMG_20151210

院内のお花もクリスマスモードに。

精神疾患の原因、あるいは増悪因子(悪化する要素)のひとつに食べ過ぎがあると聞いたら

一般の人は驚くかもしれない。

どんな関連性があるのか?

西洋医学でも結び付けられるのだろうか?

とある、うつ病の患者さん。

右側の首筋の強い張りと痛み訴える。

脈状は洪脈(非常に力強く打つ脈)で、体表に触れると全身熱い。

便秘気味で、悪心、イライラ、焦燥感、喉のつまり、その他にも熱証を示す所見が多い。

気滞や気逆に対しての治療を施すも著変なし。

手の井穴刺絡で熱の所見が軽くなり多少スッキリするが、翌日には戻る。

改めて体表観察と生活習慣についての問診を詳らかに行う。

すると、小柄で小食だと思っていたが体格の割には食事量が多く、

内容も肥甘厚味(濃い味や甘いものなどコッテリとしたもの)が多い。

お酒も強く、飲酒量も多いことが分かった。

加えて意欲減退のため、運動不足でほとんど家を出ない。

曖気(ゲップ)が多く、最近、飲酒後に胸悶が出て、吐いたら治まったことがあったという。

証を<痰熱上擾(たんねつじょうじょう)>と診立てて、

左の豊隆に5番鍼を刺し、旋撚(鍼をひねって回す)と雀啄(上下に動かす)をする。

すると、首筋の脹痛や悪心・胸悶その他の症状が消失。

食べ過ぎ・飲み過ぎと運動不足により体内にたまった湿痰が熱をもって

上につきあげていたと思われる。

治療後に改めて飲食の養生を指導する。

現代の医学や栄養学ではこれをどう対処するのだろうか?

どうにもすることはできないのではないか?

これこそ東洋医学のチカラの見せどころである。


健康と医療 ブログランキングへ

⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑ ⇑
よろしければバナーのクリックをお願いします。
ランキングが上がると院長のやる気も上がります。
真の東洋医学・伝統鍼灸の普及にご協力お願いします。

当院のホームページもよろしくお願いします。
    
⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓
rogo_yoko

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA