思想と貧困

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フランスで痛ましいテロ事件が起きてから数日。

徐々に事件の詳細が明らかとなっている。

以前にあったテロ事件でもそうだが

犯人は中東系で、イスラム教を信仰していたらしい。

しかし、中東系のイスラム教信者全てが、

そのような過激な思想を持っているわけではない。

その根底にあるのは<社会からの疎外>である。

結局は、社会になじめず孤立した人たちが起こした犯罪である。

経済的に困窮し、社会的にもなじめずにいる人たちが

「社会を恨む」という鎖でつながったのだ。

裕福で、恵まれた環境にいる人は、テロなど起こさない。

もちろん、ここでの「裕福」とは、「精神的に豊か」であることを示す。

必ずしも経済的に裕福であることが「豊か」ではない。

そう考えてみれば、宗教や思想でテロを起こすということは

要するに建前に過ぎない。

であれば、宗教弾圧や対立をするよりも

「仲間外れのない社会」を目指すことが、根本的な解決につながるはず。

そういった人たちを生み出さない社会となるよう

亡くなった人たちの冥福と共に祈るばかりである。


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rogo_yoko

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