例えば、1人の老人がいたとして。
レストランでカニクリームコロッケを食べている。
生クリームなど乳製品が多く含まれ、油で揚げてある。
とても老人向きの食べ物とは言えない。
西洋医学的には決して身体には良くないだろう。
でもこれが、老人の思い出の食べ物だとしたらどうだろう?
母親がよく作ってくれた料理であったり、
あるいは若い時に就職して初任給で初めて食べた、
ちょっと高級なレストランのメニューだったりと、
その人に活力を与える思い出の味だったとしたら?
心と身体に密接な関係があると考える東洋医学においても、
この「心の栄養」という観点を持って臨床にあたる治療家は少ないように思う。
確かに、コッテリとしてカロリーの高い料理は過食すれば身体に良くないだろう。
しかし、食べる量や頻度を少なくすれば、
むしろ精神的に与える良い影響のほうが勝るのではないか?
食べる事を楽しみに生きている人間に、過度な摂食を強いることは、
その人の心と魂を無視する行為なのではないか?
身体と病だけを見て、治そうとする悪い例である。
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