ある日、眼鏡を作りに行ったお店での出来事。
気に入った形のものがあったが、フレームの色が気に入らぬ。
店員の一人に、「この形で違う色の物は他にありませんか?」と尋ねた。
すると、「ありません。そこに並んでいる物だけです。」と答える。
その店員との会話はそこで終了。
店内を一回りして、やはり先ほどの眼鏡が気になる。
近くにいた別の店員に再度尋ねる。 「この形で違う色の物はありませんか?」
すると、その店員は棚の下から同じモデルで、色違いの物をひとつ取り出した。
更に、同じモデルではないが似たような形の、別のブランドのものを3色ほど持ってきた。
数種類を試着してから、ひとつに決めた。
医療面接、つまり問診の時、患者さんの言わんとしていることを正確に汲み取らないと
誤診につながる可能性が高まるし、患者さんとのコミュニケーションも破綻してしまう。
初診の問診はその人とのファーストコンタクトであるから
そこで誤った認識を持ってしまったり、あるいは患者さんに嫌な印象を与えてしまうと
後々まで影響してしまうので特に注意すべきだ。
最初の店員は、こちらの真意を汲み取ることなく応答した。まるでロボットだ。
当然、印象が良くないので、その店員とはそこから会話が続かなかった。
二人目の店員は優秀だった。
こちらの真意を察して臨機応変に、形の似た他の商品を勧めてくれた。
自分も相手も人間である。
ただおしゃべりを聞いて型どおりに答えるだけならロボットにもできる。
治療家はロボットになってはいけないし、患者さんをロボット扱いしてもいけない。
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