初診時の問診で、長く時間をかけて細かく話を聞いていく事によって
その患者さんについて深く知ることができる。
生活習慣・職業・家族・性格・トラウマ・・・。
これらを総合することで、より的確な治療につなげていくことができる。
しかし、問診は診断のための材料となる、情報収集だけが目的ではない。
もう一つの大きな理由として、「患者さん自身に、自分のことを分かってもらう」ためでもある。
自分自身のことをよく分かっていない人が実は多い。
何らかの宗教的な修行をしている人は別として
多くの人は、「自分自身を見つめる」という行為をしたことがないはずだ。
それも心だけでなく、身体の細部に至るまで意識をしたことなど皆無であろう。
優れた治療家が問診をすることで、患者さんに「気づいて」もらえることがある。
全ての患者さんがそう上手くはいかないが、ある意味、治療に入る前のこの時点で
患者さんが己を見つめることができれば、治療は上手くいくことが多い。
そしてその時の患者さんの「悟った表情」を見て、治療家もまた成長する。
初診とは、相互に成長する関係を築けるか否か、永遠の挑戦の始まりである。
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