実学 その2

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実学とは、医学や工学など、実際の生活において有用なものを指す。

しかし、それ以外の意味として

実践学という意味も含むように思う。

特に農学はその最たる例だろうと思う。

机上の空論・空理だけでは絶対に感じ取れないものが密接に関わる分野だ。

外に出て風・水・土に接し、匂いや温度を感じ、

草花や樹木の声に耳を傾けねばならない。

「フィールドワーク」が大事なのである。

鍼灸・東洋医学も然り。

自然が患者さんに与える影響を無視しては治療できないし

<人間>という生き物は理論や理屈だけで推し量ることはできない。

鍼灸の師匠が書いた本に

鍼灸医学における実践から理論へ』というのがある。

実践があって、その後に理論がついてくるのだ。

これを逆に、先に理論からいくとすると、それは教科書を読んで勉強して、

マニュアル通りに診察・診断して、果たして教科書通りに治りますかということだが、

そんなことは全体の何パーセントあるだろうか。

フィールドワーク(臨床)の場に身を置いてこそ得られるものがあるはずだ。

そしてそれこそが最も重要な<知識・経験>なのではないか?

まず実践ありき。


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rogo_yoko

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