毒にも薬にもなる

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「毒にも薬にもならない」とは、邪魔にはならないが役にも立たないという意味の諺であるが

上の写真のノウゼンカズラは、毒にも薬にもなる植物である。

生薬名は凌霄花(りょうしょうか) または紫葳(しい)

中国原産の植物で、ごらんの通り、この時期にきれいな花を咲かせるので

観賞園芸用として、日本では庭などによく植えられている。

ラッパの形に似ているから、喇叭花(らっぱばな)とも言うらしい。

全体に有毒であるが、特に花にその成分が多く含まれるため

薬用として用いるのは花の部分で、

効能は行血破瘀(こうけつはお)・涼血祛風(りょうけつきょふう)

血行不良による月経不順や無月経、夜間や体が温まった時に出る全身の痒みなどに用いる。

しかし、本来は有毒植物。

安易に触れるなかれ。

特に妊婦は、これを含む漢方薬は服用禁忌である。

毒は薬になり、薬もまた毒になりうる。


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rogo_yoko

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