3年前、鍼の師匠の内弟子になったばかりの頃
師匠からツボの取り方を教わった。
ツボには「住所」みたいなものがある。
例えば「下腿内側、脛骨内縁の後際、内果尖の上方3寸」とか。
これは「三陰交」というツボである。
実際の治療の時には手を使って長さを測り、ツボを取っていく。
学校の経穴の教科書にはこんなのがズラッと載っている。
その数、360以上。
師匠はこのすべてを記憶している。
普段の臨床で使うツボの数は、せいぜいこの半分くらい。
通常は治療にも診断基準としても全く使わないようなツボがたくさんある。
並の鍼灸師は、普段使うツボくらいしかわからないことが多い。
そんなツボも、師匠は淀みなく取穴していく。
師匠にしてみれば何でもないことかもしれない。
しかし見ている弟子たちにしてみれば驚くばかり。
もっと取穴を勉強せねばと、焦りにも近い思いを感じた記憶がある。
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