大陸に名医を訪ねて ②

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故宮の北側にある景山公園の頂上からみえる故宮の全景






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20年前の中国は冷たい飲み物は皆無でした。

本来、中国の人は中医学の薬膳の思想から寒冷物は摂りません。

そのため、レストランに行ってもビールは冷えてないし

街中で冷たい飲み物を買っても常温~ちょっと冷やしてある程度でした。

しかし、外国人が訪中する機会が増え

さすがに20年も経つと変化しているか?と思ってましたが

そこはほとんど変わらず。

レストランでビールを注文すると

店員から「冷たいもの?」と聞かれるのが定番になっていたので

そこは20年前とは違いました。

しかし、「冷たいものを!」と頼んでも出てくるのは

「常温よりは冷たいかな」くらいのビールでした。

日本みたいにキンキンに冷やしてありません。

北京首都国際空港のカフェでフルーツのジュースを頼んでも

全然冷えてないものが出てきたりします。

同行した先生も

「こんなトロピカルな見た目で冷えてないって・・・」と驚いてました(笑)

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この見た目で冷えてない(笑)

中医学では、熱のある状態を改善するために、冷やす効果のある生薬を用いますが

冷やすだけになってしまわないよう、少し温める作用のある生薬を合わせたりします。

大事なのはバランスのとれた「中庸(ちゅうよう)」の状態です。

冷やし過ぎも温め過ぎも良くないのです。

フルーツは種類によりますが、ほとんどは冷性の食べ物です。

ただでさえ冷やす作用があるのに、それをキンキンに冷やして飲めば

カラダには良くない・・・という考えです。

同様にビールも冷やす性質があります。

中国料理が「医食同源」と言われる所以です。

続く。


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rogo_yoko

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