なんでやねん

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風邪をひいて高熱が出て、その後に1カ月以上も喉痛が続く患者さん。

病院の薬を飲んでも痛みが消えぬとの事。

その風邪をひく前、仕事が忙しく睡眠時間が短い日が続いていた。

加えて、夏の暑さで夏バテ気味であったという。

夏の暑邪で身体の陰を消耗し、且つ睡眠不足で陰の補充が十分でなかったところに

風邪を発症して高熱。腎陰虚のために長引いて治らぬ喉痛と診立てた。

足のツボに鍼1本。

施術後に養生指導や鍼の説明、ツボの説明、病理の説明をした。

2回目の予約をして帰宅。

1週間後に来院して2回目の治療。聞けば痛みが半分くらいに減ったという。

前回と同じく足のツボ1ヶ所に鍼1本。

2回目の施術後、鍼を受けた直後で、更に痛みが軽くなったという。

それなのに・・・なんだか態度がおかしい。

施術後、なぜ足のツボなのか?と訝しげに問われる。

初診の最後にも説明していたが、再度説明する。

でも納得がいかないらしい。

足に鍼を1本刺して、喉の痛みが良くなることに納得がいかないそうだ。

初診で怪しまれるならわかるのだが・・・。

2回受けて、順調に良くなってるのに。

3回目の予約は無かった。その後は来院なし。

そこでハッと気づく。病気だけ治していたことに。

症状ばかりを見て、その人と向き合えていなかったのではないか。

人間て難しい・・・。


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rogo_yoko

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