減点法と加点法

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対人関係において、他人を減点法で評価する人がいる。

ここがダメ、あそこがダメ、こういうところがイヤ・・・

悪い部分にしか注目できない人。

すぐに人を批評・批判し、誰に対しても否定的な人。

そういう人は、対人関係が悪くなることはあっても、

良くなることはあまり見込めないと思う。

そういう人の横にいると、自分が否定されたわけでなくとも、

横で聞いていて良い気分はしないものだ。

さて・・・

治療を受けて「食欲が出ました!」とか「睡眠が良くなりました!」とか

プラス面での変化を知らせてくれる患者さんがいる。

逆に、「まだ~~の症状が無くなりません」と

マイナス面で訴えてくる患者さんもいる。

そういう患者さんに「鍼を受ける前と後を比べてどうですか?」と改めて問うと

「良くなっている」と答えることがある。

物事には必ず、複数の見方が存在する。

同じ「良くなっている」でも、良い面に注目できる人と、

悪い面しか見られない人がいるのがおもしろいのだが

「他人」ではなく「自分」に対しても減点法で見てしまっているのは良くないと思う。

その評価法自体が、「自分」に対して悪影響を及ぼしていることに気付いてほしい。

もちろん、本当に具合が悪い時は「調子悪いナー」で良いのだけど

然して悪くもないのに、わずかな不調を捉えて

「大きな病気なのでは!?」と危惧したり不安になったり・・・。

それでは治るものも治らないし、余計に悪化したり、別の症状が出たり。

もっとも、そこも考慮して心神の安定を図りながら

治療を進めていくのが我々の仕事なんだけれど・・・。

生き方の一つの提案として

「またできなかった・・・」とか「また失敗してしまった」ではなく

失敗しても「この程度のミスで済んだ!」や「ここで挽回できる!」という風に

加点法で人生を送っていくのはどうだろうか?


当院のホームページも是非ご覧ください。


rogo_yoko

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