これは古くから気功を修行するものや
武術の世界で言われる言葉である。
この言葉の意味が分かれば、気というものを単体でとらえない
人間全体をみる中国伝統医学の思想がよく分かるはずだ。
<気>というものを、単体でとらえていては
東洋医学的なワードを使っただけの
似非東洋医学になってしまう。
鍼を使っているだけで、東洋医学を謳う輩と同じである。
気の世界は、心や意や血との関連も含めて
全体的にとらえてほしい。
たとえば、鍼治療を受けてなんだか心のわだかまりがとれた。
これは気の動きだけでは説明がつかない。
<心>が動いたり、<意>が動くことで起こる心身の変化。
これこそ、東洋医学の真骨頂であろう。
逆に言うと、おいしいものを食べてストレスが解消された、とか
外出して気持ちがスッキリしたというのも、
こういった人間の中の<動き>を表している。