先生、<気>って何ですか? その3


講義では、「古典にこんな記載があって・・・」とか

「中国伝統医学では ~ ~学説を基にして考えていて・・・」なんて喋っているが

臨床で患者さんにそんな説明をしたら、訳が分からない人のほうが多いだろう。

だからと言って、「あなたには難しすぎて理解できませんよ」と

いわゆる上から目線で、まともに説明しないのもよろしくない。

いま述べた2つのタイプは、病院でドクターがやっている良くない対応の

代表例と言っても良いだろう。経験した事のある人は少なくないと思う。

専門的な勉強をされていない人=患者さんも理解できるように

例え話で説明したり、わかりやすく解説してあげるのが最善である。

そして、この「わかりやすく説明する」という行為こそが、

患者さんと施術者との気の交流の一部でもある。

ここで患者さんが反感を覚えてしまったり、納得できなかったりすると

その後の施術が、うまく進まなくなってくることが多い。

場合によっては、症状が軽くなって、明らかに鍼が効いていても、である。

気とは何か? 知識を得るだけでは理解できないものである。

こういう「気の交流」を感じ取ることも、気を理解することの一助となる。



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rogo_yoko

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