会場は大森にある、東京衛生学園という７階建ての大きな学校。

北辰会代表の藤本蓮風先生と、副代表の新風先生が関西からいらっしゃって

素晴らしい実技デモンストレーションと熱いメッセージを届けてくださいました。

実技の前には、貴重な症例も発表していただけました。

癌が消えちゃったり、きつい鎮痛薬を使っても治まらない癌性疼痛が治まったり

相変わらず、そんなスゴい治験例がポンポンと飛び出てくる蓮風先生の話に驚嘆しきり。

私は今回、蓮風先生の実技デモの解説と司会という大役を拝命。

会場にいる参加者の中から、モデル患者の希望者に出てきてもらい

簡単に主訴を聞いて、蓮風先生に治療していただきます。

そして、どういう身体の反応が出ていたか

どこが問題点なのか、ポイントはどこにあるのか

蓮風先生に話を聞きながら、モデル患者さんとも話をしながら

気づけば、わずか９０分の間にベッド２台で８人もの方を治療していただきました。

蓮風先生、さすがの早業・凄業と冴えわたる観察眼。

主訴を聞いて、顔を見て、脈を診ただけで性格や生活習慣まで言い当てちゃいます。

そして鍼一本、或いは鍼をかざすだけで治していきます。

毎月、奈良まで通って臨床を見学させていただいていますが

こんな風にやるのは内弟子卒業以来、久しぶり。

懐かしく、楽しい９０分間でした。

大役にも関わらず、周囲の人からは表面上はシレっとやっているように見えたようですが

実は結構緊張しながら・・・、というか漢祥院にいた時の緊迫感がありました。

その後、副代表・新風先生の実技デモでは、モデル患者を務めて、鍼で元気になり(笑)

夜は懇親会で、楽しく２０周年をお祝い。

設立当時からいる古参の先生方の苦労話・思い出話を聞きながら

これからの北辰会をどう盛り上げていくか、真の鍼灸を広めるには・・・と

来年へ向けて、決意を新たにする年の瀬となりました。

これで年内の学会等はすべて終了。