掃除

毎朝、院内の掃除をする。

掃除は臨床の基本である。

医療施設だから、清潔にするのは当たり前だし

特別な事でもないように思われるが、

患者さんが来るからとか、見栄えが悪いからという意味だけでなく

掃除をすることで己をリセットする意味合いもある。

例えばお寺でも僧侶たちが毎日掃除をする。

禅の考えでは、掃除をすることはその場を清めるという事だけにとどまらず

掃除をしている当人の心を清めることにもつながるという。

己の中にある淀んだ心、濁った気持ちを清めるわけだ。

掃除をするとなんだか気分よく、まさに清々しくなるわけだが

それは己の周囲がきれいになったからという事だけではない。

真に心が清められたからである。

そうした心持ちで1日をスタートするのと、しないのとでは

日々の生活の在り方が、まるで違うものになってくる。

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