先日、地元・成増の名の由来について書いたが
この蓮絲堂という名前にもちゃんとした由来がある。
名前の原案は鍼の師匠・藤本蓮風先生が与えてくださった。
内弟子修行3年目の或る日、間もなく卒業であったため
「もう治療院の名前は決めたのか?」と問われた。
未定ですと答えると、しばし黙考。
その後、一緒に温泉に入っている時にこんな話をしていただいた。
「心ニ蓮ノ藕ヲ持鉄石ヲ撚抜ガ如ク手ノ内ヲ柔カニシテ順ト逆トヲ攷撚ル時ハ万病瘥ズト云事無シ」
わかりやすく現代文に訳すると
「蓮の糸を持って鉄や石を貫くような気持ちで手を柔らかくして、順逆を考慮しながら鍼を捻れば治らない病は無い」という事。
これは、江戸時代の鍼灸家・杉山和一先生の流派である
杉山真伝流に伝わる『杉山流三部書』の一文である。
鍼を打つときの心構えを説いているとても有名な一文である。
この一文の中の「蓮の糸」を使って「蓮絲堂」と名付けさせもらった。
しかも師匠の名前は「蓮風」であるから、なんだかありがたい名前である。
是非とも、名前負けしないように頑張りたいところである。
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