「不怕千招會、就怕一招精」
(千の技を知っている相手は怖くない、一つの技に熟練している相手こそ恐ろしい)
中国武術の格言のひとつである。
鍼灸にも様々な技術や流派、スタイルがある。
吸玉とか按摩など、鍼灸以外の治療技術も含めると、かなりの数になる。
治療家たちはそれぞれに、数多くのいろんな技術を学んでいる。
しかし中には、いろんな流派に顔を出して、多種の技術を学ぼうとする者がいる。
一見して勉強熱心であるが、そうとも限らない。
当たり前だが、簡単に学べるものから容易に習得できぬものまで、色々ある。
単なる技術だけのものもあれば、そこに思想や哲学が存在する深遠な技術もある。
深く技術を学ぼうとすれば、それなりに時間がかかるのは当たり前。
それこそ、ひとつの流派で一生を終えてしまうかもしれないほどに。
しかし、そんなに時間をかけていられないと考えるのが人というもの。
浅い学びを繰り返しては、あちこち渡り歩く。
技のコレクションである。武術でもそうだが、こうなってはいけない。
もちろん、複数の技術を学ぶな、というわけではない。
いろいろな技術に触れることは大事である。
しかし、根本がしっかりとしていなければ技術の本質を体得することはできない。
芯がしっかりとしていなければ、せっかく得たものも、ただ技をひけらかすだけになる。
何をどのように学ぶかが大事である。
無闇に修行すればいいわけではない。
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