熱中症で救急搬送される人のニュースが連日報道されている。
この異常ともいえる暑さでは仕方のないことだ。
しかし、日頃からの養生と正しい対策を講ずれば怖いことはない。
西洋医学的には、頭部への熱によるダメージを減らそうと、頭や首筋を冷やせという。
最近来た20代男性患者。
右手首の腱鞘炎のような痛みを訴えてきた。
重いものを運んだり肉体労働が中心だが、最近始めたばかりの仕事ではなく
急に仕事量が増えたということはないとのこと。怪我もしていない。
詳しく聴くと、一日中ずっと外で働く仕事のため
熱中症予防にと、保冷剤をタオルで巻いたものを長時間首筋に当てて仕事をしていた。
丁寧に切経(東洋医学における触診)すると、右頚筋から肩と、右腕の小腸経のラインに顕著な冷え。
冷やしていたのは首の後ろ、ツボでは大椎(だいつい 第7頚椎棘突起のすぐ下)のあたり。
痛むのは右手首関節の尺側。
小腸経のライン上であるし、空間的にも頚部に該当するあたり。
配穴は百会右に寸6-5番で10分置鍼。
その場で痛みが緩解し、2日後に痛みは消失。
熱中症は恐ろしいが、予防や対処の方法を間違えるととんでもないことになる。
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