でも、同じように見えて実は微妙に違う。

その違うのを同じようになるように修正して繰り返す。

野球のイチロー選手はそうやって毎日のトレーニングをこなしているらしい。

同じ人で、同じトレーニングをしていても、その日によって微妙に違うのだ。

患者さんの体も然り。

もちろん、鍼をしているのだから良くなっていなければ困るのだが。

悪くなっている人もいるし、変わらない人もいる。

全く違う体になる人もいる。

その変化を捉えるため無心になって体表を観察し、

無我夢中でツボを触り、鍼先で微妙な感覚を捉えることに腐心する。

そうすると、同じ身体でも、違うものが見えてくる。

変わっていたのは自分であったと気づく。