人参
いわゆる朝鮮人参とか、高麗人参と呼ばれるもの。
身体が元気になって、とても良さそうなイメージを持つ方が多いだろう。
原産地は現在の中国と北朝鮮の国境辺りとされる。
約2000年前の『傷寒論』や『神農本草経』にも記載されている生薬で
古来から非常に珍重されてきたものだ。
日本に伝わったのは739年とされているから、奈良時代である。
当時の人の栄養状態は決して豊かなものではなかったろう。
人工栽培に成功した江戸時代も、今と比べれば豊かでなかったろうし
そういう時代だからこそ有難がられたのだろう。
しかし、この飽食の現代においてはどうなのか?
人参の性質は<微温>である。
効能は<補気固脱>や<補脾気>・<益肺気>など。
大病や長く病を患っている時、大出血、激しい吐き下しなどでショック状態にある時など
かなりきつい状態にあるときに処方されるものである。
書物にも「日常に常飲する場合は量を少なく、救急時には大量に処方」とあり
「虚弱者が飲む場合も週に1回程度で良い」とある。
陰虚の者や、肺熱のある者、熱証の者には禁忌である。
健康に良いからと、体質に合うかどうかも考えずに無闇に服用するのは危険である。
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