ショウガを紙で包んで灰の中で蒸し焼きにしたものは<煨姜(わいきょう)>という。
生姜よりも散寒の力が弱いので、風邪の治療には向かないが
逆に温中止嘔の効果は生姜よりも強いので
胃が冷えての嘔吐・腹痛・下痢には効果的である。
次に乾燥させたもの。
<乾姜(かんきょう)>と言う。
これが問題である。
性質は<大熱>。つまり温める力が非常に強い。
極端な冷えが入った場合や、陽気が衰微したショック状態を脱するためには使えるが
日常的に飲んだり食べたりするものではない。
乾姜も陰虚有熱の者や、妊婦は服用禁忌である。
また、中国と日本では名称が異なるので注意を要する。
日本では<生姜>と書かれていても乾姜であったりする。
日本製の乾姜は蒸してから乾燥したもので、中国には無い生薬である。
他にも乾姜を炙って黒く炭化させた炮姜(ほうきょう)があるし
ショウガの種類、産地によっても性質が異なってくる。
数年前に流行ったショウガ紅茶の中には、いったい何が入っていたのだろうか?
自分で生のショウガを擂って、そのしぼり汁を入れるならまだ良いが
市販のものでは性質が異なるだろう。
安易に使ってはならない。
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