治療家の心得

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ここ数日間続いていた雨が、昨日ようやく止んだ。

途端に気温の上昇。

木曜と昨日では、東京の気温は10度近く上がった。

寒湿から一気に湿熱へ。

湿気があることは同じだが、衣服も飲食も、注意すべき点が全く逆になってしまう。

もちろん治療も変わる。

昨日まで良かった患者さんが今日は不調を訴えたり。

瘀血がきつく、瀉血したいのに風邪をひいてしまい、治療方針を変えざるをえない患者もいる。

自然の移り変わりだけは如何ともし難い。

一番の難敵は自然かもしれない。

かつては全く無頓着だった自然の変化に対して

如何に敏感であらねばならないかということを、奈良の師匠の下で教わった。

ほんのわずかな気温や湿度の変化でも人間は影響を受ける。

そのために、常日頃から己の感覚を研ぎ澄まし

周囲の変化に即座に対応できるようにしている。

治療家の心得のひとつである。


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rogo_yoko

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