昨日の午後は青山の根津美術館へ。
〈江戸のダンディズム〉と題した展示で、
刀の装飾や見事な細工の施された印籠がならんでおり、
昔の武士のオシャレさとこだわりが感じられるものだった。
刀そのものも数振り展示されていて、
中でも和泉守国貞作の脇差は眼を見張る美しさであった。
刀剣は本来、闘争の道具である。言うなれば凶器である。
にも関わらず刀そのものも美術品・芸術作品として昇華されているし、
その凶器に付属する鞘や鐔などにまで意匠を凝らした細工が施されているのには驚嘆するばかりである。
しかもそれは、単に美しいばかりでなく、洒落が効いているのである。
鋏と雀の装飾でおとぎ話の<舌切り雀>
猿と蟹の装飾で<さるかに合戦>など。
更に驚いたのは、13世紀に作られた刀なのに、装飾は17世紀のもの。
つまり、江戸時代から見ても数百年前の古い刀の飾りを取り外し、新しいものを作り付けてあるのだ。
素晴らしく貴重な時間であった。
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