勉強会で得られるもの

 

12月8日(日)は、大阪・上本町のたかつガーデンで行われた北辰会本部定例会に参加してきました。

今回は、本部講師で、愛媛県大洲市で「鍼灸専門 東洋醫学院」を開業されている水本淳先生による公開臨床でした。

北辰会の会員の中から、希望者を募って選んだモデル患者さんへの問診を午前中に行い

お昼の休憩をはさんで、午後からは体表観察と鍼灸の施術、養生指導を行い

どのように診立てを行ったのか、病因病理の説明・解説を行い、更に会場からの質問にも答えてくれました。

要するに、普段、鍼灸院の中で行っている水本先生の臨床の実際を、衆人環視の中でリアルに公開するという

技術・知識だけでなく精神力や対応力も求められる、とってもすごい企画でした。

見学に行けば、普段の臨床は見られますが

初診の問診を含めた臨床を間近に見聞することができる機会はなかなかありません。

非常に勉強になりました。

公開臨床のあとは、いつもより短い時間でしたが実技の時間もあり、これもまた勉強になりました。

ペアを組ませていただいた、Drの先生に鍼をしたり、先輩が鍼をするのを間近で見たり

逆に複数の先生たちの鍼を受けて、その効果を実感したり・・・

定例会ならではの学びがあります。

家で本を読んで、患者さんに鍼をしてるだけじゃ得られないものがあります。

そして夜は忘年会。

1日、めちゃめちゃ楽しく勉強できました。

 

 


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組み合わせ

 

 

 

とある患者さんから相談を受けた。

インフルエンザの予防接種後に体調悪化し、病院を受診したら、麻黄湯という漢方薬を出されたという。

インフルエンザの疑いがあったからだろうと思うが(麻黄湯はインフルエンザの時によく使われる処方)

麻黄湯以外に、カロナールという解熱鎮痛薬と抗生剤も出されたとの事。

簡単に説明すれば、麻黄湯は、風寒の邪が身体に影響して、

冷えの影響が強いために皮膚の毛穴が閉じて

気による、体を温める作用が働かず、悪寒と無汗を呈する症状に対して、

閉じた毛穴を開いて汗を出させて治す漢方薬である。

麻黄・桂枝という温める性質の生薬が冷えを散らす。

そもそも冷えの風邪になった場合は、基本的には発熱して発汗して熱が下がる。

それが風邪が治る正しい手順である。

せっかくその仕組みを助ける麻黄湯を飲むのに、

熱を下げるカロナールを併せて服用するのはいかがなものか。

極端に高い熱が続いて熱が下がらず、それによる脳への障害を防ぐ目的なら解熱剤もやむを得ないと思うが

高熱が出ていない患者さんに、何の説明もなく解熱剤を処方するのは???である。

更に抗生剤である。

悪い菌だけ攻撃してくれるなら良いが、抗生剤は免疫に働く腸内の細菌も死滅させてしまう。

体力のある人ならば良いが、そうでない人は抗生剤を飲んだらお腹を下したという人は少なくないと思う。

麻黄湯はもちろん、漢方薬は人体の治癒力・免疫力を利用するので

抗生剤で弱らせた体には、また別の漢方でなくてはならないと思う。麻黄湯ではきつすぎる。

インフルエンザに対して麻黄湯

インフルエンザ以外の何らかの細菌による風邪の場合も考慮して抗生剤

熱で辛くならないように解熱剤という、

「とりあえず考えられるもの全部に効くよう薬を出しとけばいいだろ」処方。

患者さんの身体の負担などお構いなし。ついでに国の医療費負担もお構いなし。

多くの医師がこんなことをたくさんの患者さんにやってたら、そりゃ医療費がめちゃくちゃかかりますわ。

いいんですかね、こんなんで???

 

 




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昨日は新宿へ

昨日、12月1日は北辰会の先輩である、竹下有先生の鍼灸院の開院10周年のお祝いでした。
鍼灸院の開院10周年で、新宿の高層ホテルのパーティールームで来賓をたくさん集めて・・・
すごい先生です。

講義で大勢の前で喋るのは慣れてるはずなのに、挨拶でめちゃめちゃ緊張する竹下先生(笑)

竹下先生の清明院は、たくさんのスタッフを抱えて往診事業も行い、自らは院内で難病に立ち向かい、専門学校で教壇にも立ち、様々な鍼灸学会にも参加して交友関係も広く、縦横無尽に動き回る超パワフルな先生です。
私にはとても真似できません。
最近は、順天堂大学の学生が作った東洋医学研究会で、医学部の学生に鍼灸医学の講義・体表観察の技術指導をされています。(これ、非常に凄い事です!)

こんな盛大なパーティーは無理だろうけれど、自分も開院10周年には、お祝いをしたいなぁと思いました。それだけ素晴らしいお祝いでした。
まぁ、やるとしたらお世話になった人達を呼んで、中華のフルコースだな(笑)

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