人に理解してもらう難しさ 人を理解する難しさ

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治療所から見える夕焼け

鍼の治療後に養生指導をする。

あれは食べたらダメとか、運動してとか。

簡単にお手軽にできることは実行してくれるが

運動したり、嗜好品の節制はなかなかに難しい。

逆に、「何回治療したら治りますか?」とか、

「運動は週1回で良いですか?」などと聞かれると

ひとつひとつ説明せねばならず、

治療方針のことなど説明してもわかってもらえないことがある。

理解してもらうのは難しいし、なぜに理解できぬのかと

逆にこちらが理解に苦しむ。

全てはお互いの目線の違いにあると思う。

目線を合わせることの大事さを忘れていた。

昔、大学生時代にファミリーレストランのアルバイトで教わった事。

座っているお客さんと話すときは少し腰を屈めて

お客さんと目線を合わせて話を聞く。

何でもないことのようだが、これほど大事なことはない。

治療者は、患者さんと「心の目線」を合わせねばならない。

更に、理解してもらうのはそこそこ可能であろうが

治療者が患者さんのすべてを理解できるなどと驕らないことだ。


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生け花

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今週のお花

毎週、花を活けている。

どこかで生け花を習ったわけではない。

正直な話、花が好きなわけでもない。

というよりも、以前は全く興味がなかった。

奈良の師匠の治療院に行ってから、である。

常に花の飾られている治療院であった。

生け花以外に鉢植えがあった時もあった。

時折、花壇に生えている花を切って活けることもあったが

多くは研修に来る先生が週に1回お花を持ってきてくれていた。

その先生も、別に生け花を学んだわけではないとおっしゃっていたが

その「作品」は、プロの活けるそれであった。

天性のセンスなのか、それはわからないが

師匠曰く、「ああいう感性はハリの治療にとって、とても大事だ」と。

そしてまた、治療院に花を飾ることも非常に大事だと教わった。

そんなわけで毎週、下手なりに頑張って活けている。


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身体に刻まれたワザと心に刻まれたキズ

身体に刻まれたワザは簡単には忘れない。


彼の剣豪、宮本武蔵の著とされる『五輪の書』に


「千日の稽古を鍛とし万日の稽古を錬とす。能々吟味有るべきもの也。」とある。


長い時間をかけて、繰り返し繰り返し身体に刻み込んでいくのである。


心の傷をこれに置き換えて考えてみると、患者さんの苦しみが少しわかってくる。


例えば幼少時に親から虐待を受けていた人。


何年もの間、繰り返し繰り返し殴られたり蹴られたり、あるいは罵倒されたり。


そんなもの忘れられるはずがない。


忘れようとしても体が憶えている。心が、魂が記憶している。


身体に刻まれたワザを思い返さなくても勝手に身体が動くように


時が経ち忘れかけていても、心や魂が勝手に震えるのだから。


考えてみれば当たり前のことである。


それでも我々は立ち向かわねばならない。


患者さんの苦しみに。


医療者としてできる限りのことを。


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