先生、<気>って何ですか? その5


これは古くから気功を修行するものや

武術の世界で言われる言葉である。


この言葉の意味が分かれば、気というものを単体でとらえない

人間全体をみる中国伝統医学の思想がよく分かるはずだ。


<気>というものを、単体でとらえていては

東洋医学的なワードを使っただけの

似非東洋医学になってしまう。

鍼を使っているだけで、東洋医学を謳う輩と同じである。

気の世界は、心や意や血との関連も含めて

全体的にとらえてほしい。


たとえば、鍼治療を受けてなんだか心のわだかまりがとれた。

これは気の動きだけでは説明がつかない。

<心>が動いたり、<意>が動くことで起こる心身の変化。

これこそ、東洋医学の真骨頂であろう。


逆に言うと、おいしいものを食べてストレスが解消された、とか

外出して気持ちがスッキリしたというのも、


こういった人間の中の<動き>を表している。

ただ、自分で起こすそういったアクションで治せるうちは良いが

そう簡単に治らない状況になったり、どうしたらよいかわからないとなれば

そういう時こそ東洋医学の出番であろうと思う。




当院のホームページも是非ご覧ください。


rogo_yoko

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