技は物真似から始まる

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よろしくないのは、色々な鍼灸の勉強会をめぐっている人。どこにも定住しない。


どこにいっても己の理想とするものに出会えない・・・というならば仕方ないと思う。

そういう人が、新たなものを作り出してその道のパイオニアになったりすることもあるわけで。

しかしそうでなく、ただうわべだけの技術を学んではうろうろする人。深く学べない人。

技術と、その根底にある思想や哲学と、両方学ぶべきだが

フラフラする人は技術だけ学んで、「はい、さようなら」

思想や哲学までは学ばない、或いは、実は何もつかめていないのに学んだ気になっている。

武道の世界でもいるのだが、いろんな流派をちょっとずつかじって回る人。

技のコレクションをしているだけで、ただの物真似になってしまっている。

なぜなら技の習得は物真似から始まるからである。

最初の時点では、たとえ達人と同じように技を再現できたとしても

それはその人の技ではなく、達人の物真似である。

短期間で技を習得しているのではなく、「真似る」センスがあるだけ。

深く学ぶ人は、時間をかけてその技を自分の「モノ」にすることができる。

自分のものにするとは乃ち、「ホンモノ」にすることである。

物真似で終わる人は口では色々と言うのだけれど、自分では実際は何もできないし

能力があっても、深く学んでいないから人を育てることができない。

何かを極めようと思えば、時間をかけて掘り下げていく覚悟が必要であると思う。

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