ある患者さんの初診にて

現在はリタイアしているが、

長年にわたり薬剤師として薬局に勤めていた方。

昨年から身体の不調があり、当院を受診。

問診で色々と話を聞くと、病院で医師の診察も受けたという。

「薬は何を処方されましたか？」

「断りました。」

「まったくなにも飲んでいないんですか？」

「薬は一切飲んでません。薬なんか飲んだらおしまいですよ」

「薬剤師さんなのに、どうして飲まないんです？？」

「長年、患者さんたちを見てたから分かります。治ってないんだから。」

「血圧が高いから、ドクターは降圧剤を出そうとしたんじゃないですか？」

「ああ、降圧剤なんか絶対飲みませんよ。」

現場にいたからこそ、薬の恐ろしさをよくご存じだったようである。

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