質と量と速さの関係

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初診の患者さんの問診にて

生活習慣の乱れを問う。

飲食 二便 汗 睡眠等々

場合によるが、飲食に関して細かく尋ねているつもりだった。

しかし、食事にかける時間(食べる速さ)までは聞くことがなかった。

乳児を完全母乳で育てているお母さん。

子供の栄養も摂らなくてはならぬため、とにかくお腹が減る。

元来、大食傾向ではあったようだが、産後から更に大食となる。

しかし、栄養を消費するのだから、消化器の負担は少ないものと考えていた。

それに、食べられるということは、それだけ脾が強い証でもある。

食事バランスも決して悪くない。

しかし体表観察では、はっきりと現れる脾の弱り。

更に聞いていくと、かなりの早食いだという。

慣れない子育てと、夫の世話などで、どうしても時間がかけられぬ。

食事の量というよりも、早食いするために消化が悪く、脾に負担をかけているものと判じる。

何より、子供が居るのだから食事を減らせとは言えぬ。

治療後の養生指導は、「食事をゆっくりとよく噛んで」となった。


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rogo_yoko

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